令和5年電気記念日祝賀会を開催
概要
電気記念日は、1878年(明治11年)3月25日、東京虎ノ門の工部大学校におきまして、我が国初めてのア-ク灯が点灯され電気の時代が始まったことを記念して設けられました。
関西におきましては毎年、記念日を祝って関係官公庁・関係団体・民間企業の大きな輪の中で「電気記念日行事関西実行委員会」を組織して、官民一体となった取り組みを展開してきました。本年も3月24日(金)に大阪を始め、京都、神戸、奈良、滋賀、和歌山、姫路の各地区において多彩な行事が実施されました。
大阪会場では、当日15時から中央電気倶楽部において、祝賀会が開催され、4年振りに出席の電気関係事業傘寿功労者をはじめ各方面から127名が出席しました。
なお、新型コロナウイルス感染症が未だ終息を見ない状況を考慮し、参加を見合わせていただいた皆様へ祝賀会の模様をお伝えするためYouTubeで配信を行い、延べ105名に視聴いただきました。
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祝賀会場の様子
式典
式典の冒頭、土井義宏実行委員長(一般社団法人日本電気協会関西支部会長)は、挨拶の中で、「昨年来、私たちを取り巻く電力などのエネルギー情勢の変化は一段と大きくなっており、S+3Eという視点を持って、それらの同時達成を図るための関係者の努力が従来にも増して求められる時代になった。私たち電気関係者の役割は、ますます責任と重みを増し、かつ広がっている。私たちは電気利用の安心と利便性の向上、新たな価値の創出、サービスの高度化などを通じて、社会の発展に貢献できるよう知恵を絞り、努力を重ねていかなければならない。」と述べられた。
続いて、ご来賓を代表して近畿経済産業局長(杉浦資源エネルギー環境部長代理出席)、関西電力株式会社社長(西澤取締役代表執行役副社長代理出席)からの祝辞があり、大阪府知事からのメッセージも披露されました。
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式辞を述べる土井義宏実行委員長
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ご来賓:近畿経済産業局 杉浦孝志資源エネルギー環境部長
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ご来賓:関西電力株式会社 西澤伸浩取締役副社長執行役員
点灯式および記念講演
「点灯式」では、大阪市立科学館のご協力により、当時のデュボスク式アーク灯のレプリカによる灯りを再現、また120年余り前に日本で初めて試作されたトーマス・エジソンが発明した竹フィラメント電球(復元)、白熱電球、LED電球を使っての点灯式が行われ、当時の柔らかい光を体験いただくとともに、電灯の進化を実感していただきました。
続いて、「電気関係事業傘寿功労者表彰」では、電気関係事業にその半生を捧げられ、めでたく傘寿を迎えられた功労者(対象447名中出席者99名)を代表して小笹定典氏に感謝状が贈られました。
また記念講演では、EYストラテジー・アンド・コンサルティング㈱の早瀬 慶 氏が「グローバルモビリティのトレンドと将来像」と題して講演を行いました。
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大阪市立科学館 大倉学芸員によるアーク灯の点灯
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点灯式の様子(左端が復元された竹フィラメント電球)
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記念講演:早瀬 慶 氏
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記念講演の様子
電気記念日共催事業
また、大阪市立科学館(大阪市北区)では、3月25日(土)に電気記念日共催事業」として、「電気記念日スペシャル・イベント2023」と題して、イベントが開催され、1,349名の家族連れが訪れました。この日は、展示場での「プチ・サイエンスショー」や宇宙体験コーナー「ダジックアース・クイズ」、科学工作コーナー「じしゃくdeブランコ」などが開催されました。
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プチ・サイエンスショー「電流と磁気のふしぎ」
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プチ・サイエンスショー「電気をおこそう」
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科学工作コーナー「じしゃくdeブランコ」