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トピックス

2022年4月20日

令和4年電気記念日祝賀会を開催

概要

 電気記念日は、1878年(明治11年)3月25日、東京虎ノ門の工部大学校におきまして、我が国初めてのア-ク灯が点灯され、電気の時代が始まったことを記念して設けられました。
 関西におきましては毎年、記念日を祝って関係官公庁・関係団体・民間企業の大きな輪の中で「電気記念日行事関西実行委員会」を組織して、官民一体となった取り組みを展開してきました。本年も3月25日(金)に大阪を始め、京都、神戸、奈良、滋賀、和歌山、姫路の各地区において多彩な行事が実施されました。
 大阪会場では当日、15時から中央電気倶楽部において、祝賀会が開催され、電気関係事業傘寿功労者をはじめ各方面から約58名が出席しました。
なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「傘寿功労者表彰」の受賞者の皆様には、ご参加を見合わせていただき、祝賀会の模様をお伝えするためYouTubeで配信を行い延べ118名に視聴いただきました。

  • 祝賀会場の様子

    祝賀会場の様子

式典

 式典の冒頭、土井義宏実行委員長(一般社団法人日本電気協会関西支部会長)は、あいさつの中で、「昨年秋、我が国は第6次エネルギー基本計画を決定し、2050年でのカーボンニュートラル実現に向けて動き出した。安定的で安価なエネルギー供給を確保しつつ、再生可能エネルギー電源の最大限の導入に向けた取組みを着実に進めるとともに、需要サイドにおける電化の推進とヒートポンプなどを活用した効率的なエネルギー利用が望まれる」また、「原子力プラントの再稼働に向けた取組みが進捗するとともに、原子力利用にとって欠かせない原子燃料サイクルについても、各事業が着実に前進することを期待する」と述べました。その上で「私ども電気関係事業者の果たすべき役割は、ますます広がりと重みを増している。私たちは電気利用の安心と利便性の向上、あらたな価値の創出、サービスの高度化などを通じて社会の発展に貢献できるよう、知恵を絞り努力を重ねていかなければならない」と訴えました。
 続いて、ご来賓を代表して近畿経済産業局長(杉浦資源エネルギー環境部長代理出席)、関西電力株式会社社長(松村取締役副社長執行役員代理出席)から祝辞をいただき、大阪府知事、大阪市長からのメッセージが披露されました。

  • 式辞を述べる土井義宏実行委員長

    式辞を述べる土井義宏実行委員長

  • ご来賓:近畿経済産業局 杉浦孝志資源エネルギー環境部長

    ご来賓:近畿経済産業局 杉浦孝志資源エネルギー環境部長

  • ご来賓:関西電力株式会社 松村孝夫取締役副社長執行役員

    ご来賓:関西電力株式会社 松村孝夫取締役副社長執行役員

点灯式および記念講演

 「点灯式」では、大阪市立科学館のご協力により、当時のデュボスク式アーク灯のレプリカによる灯りを再現、また120年余り前に日本で初めて試作されたトーマス・エジソンが発明した竹フィラメント電球(復元)、白熱電球、LED電球を使っての点灯式が行われ、当時の柔らかい光を体験いただくとともに、電灯の進化を実感していただきました。
 続いて、「電気関係事業傘寿功労者表彰」では、電気関係事業にその半生を捧げられ、めでたく傘寿を迎えられた功労者(対象者428名)の方に感謝状が贈られました旨、司会者から紹介がありました。
 また記念講演では、常葉大学名誉教授の山本隆三氏が「脱炭素時代の電力供給はどうあるべきか」と題して講演を行いました。
 世界を変えるウクライナ問題が発生し、EUでは、エネルギー供給におけるロシア依存を脱却するために原子力が必要となってくる。また、日本においては、電力の安定供給確保の問題が出現している。
 さらに、人口が減っていく中で、地域は再エネでは生き残れない。地域創生の方法は原子力利用による水素産業にあると述べられ、講演を締めくくられました。

  • 大阪市立科学館 大倉学芸員により再現されたアーク灯の「あかり」

    大阪市立科学館 大倉学芸員により再現されたアーク灯の「あかり」

  • 点灯式の様子(左端が復元された竹フィラメント電球)

    点灯式の様子(左端が復元された竹フィラメント電球)

  • 記念講演:常葉大学名誉教授 山本隆三氏

    記念講演:常葉大学名誉教授 山本隆三氏

  • 記念講演の様子

    記念講演の様子

電気記念日共催事業

 また、大阪市立科学館(大阪市北区)では、3月21日(月・祝)に「電気記念日共催事業」として、「電気記念日スペシャル・イベント2022―電気は人と人をつなぎ、科学のすばらしさを伝えてくれます―」と題して、イベントが開催され、1,469名の家族連れが訪れました。この日は、電気記念日行事関西実行委員会共催イベント、オンラインによる科学デモンストレータ―プレゼンツ「科学実験・工作教室」や、惑星を探検しよう「ダジックアース」などが開催されました。
 また、21~25日の間、イベントの模様をお伝えするためYouTubeで配信を行い延べ69名に視聴いただきました。

  • オンラインによる科学デモンストレータープレゼンツ「科学実験・工作教室」

    オンラインによる科学デモンストレータープレゼンツ「科学実験・工作教室」

  • 惑星を探検しよう!「ダジックアース」

    惑星を探検しよう!「ダジックアース」