平成３１年電気記念日祝賀会を開催

電気記念日は、1878年（明治11年）3月25日、東京虎ノ門の工部大学校におきまして、我が国初めてのア－ク灯点灯され、電気の時代が始まったことを記念して設けられました。関西におきましては毎年、記念日を祝って関係官公庁・関係団体・民間企業の大きな輪の中で「電気記念日行事関西実行委員会」を組織して、官民一体となった取り組みを展開してきました。本年も3月25日（月）に大阪を始め、京都、神戸、奈良、滋賀、和歌山、姫路の各地区において多彩な行事が実施されました。大阪会場では25日（月）、15時から中央電気倶楽部において祝賀会が盛大に開催され、電気関係事業傘寿功労者をはじめ各方面から約230名が出席しました。式典の冒頭、藤洋作実行委員長（一般社団法人日本電気協会関西支部会長）は、あいさつの中で、「電力の小売り全面自由化から間もなく3年が経過するが、エネルギー市場における競争が一段と厳しさを増す中、送配電事業の法的分離が来年4月に迫る中、引き続き良質で低廉な電気をお届けすることで、社会の皆さまの生活や経済活動を支えるという、電気関係事業者の使命は変わらない」また、「全国で9基の原子力プラントが再稼働し、安全運転を積み重ねて他のプラントの再稼働に向けた取組みが加速することを期待する」と述べられた。その上で「私ども電気関係事業者の果たすべき役割は、一段と広がりと重みを増している。今後とも、従事する全員が一致協力し、電気を通じて社会の発展に貢献できるよう、一層の努力を重ねていかなければならない」と訴えました。続いて、ご来賓を代表して近畿経済産業局長（石垣資源エネルギー環境部長代理出席）、関西電力株式会社社長（土井取締役副社長執行役員代理出席）からの祝辞があり、大阪府知事職務代理者、大阪市長職務代理者からのメッセージが披露されました。

「点灯式」では、大阪市立科学館のご協力により、当時のデュボスク式アーク灯のレプリカによる灯りを再現、また120年余り前に日本で初めて試作されたトーマス・エジソンが発明した竹フィラメント電球（復元）、白熱電球、ＬＥＤ電球を使っての点灯式が行われ、当時の柔らかい光を体験いただくとともに、電灯の進化を実感していただきました。続いて、「電気関係事業傘寿功労者表彰」では、電気関係事業にその半生を捧げられ、めでたく傘寿を迎えられた功労者（対象353名中出席者115名）を代表して岸田篤彦氏に感謝状と記念品が贈られました。また記念講演では、香川大学地域強靭化研究センター、センター長の金田義行氏が「西日本大震災に備えて」と題して講演を行いました。なお、今年は、平成24年以降中止されていた祝宴が7年ぶりに再会されました。傘寿功労者、来賓および一般招待者の皆さんは、各会場にて祝宴に参加されました。会場では、電気関係傘寿功労者の方々も、久しぶりの知己との再会を喜びあい、終始和やかな雰囲気の中で時間を忘れ、楽しいひと時を過ごされました。

また、3月30日（土）大阪市立科学館（大阪市北区）では、「電気記念日」の恒例となった展示場の無料公開に、3,814名の家族連れが訪れました。今年は日本に電気が灯って140余年を迎え、「－電気とともに新しい時代へ－電気のスペシャル・イベント2019」と題して、多くのイベントが開催されました。この日は、電気記念日行事関西実行委員会共催イベント、スペシャル・サイエンスショー「スーパー磁石」やスペシャル・レクチャー「アーク灯と灯りの歴史」、「３Ｄ宇宙映像体験」や「電気に関するかんたん科学工作・かんたんモーター2019年バージョン」などが開催され、会場は大いに盛り上がりました。