第８回支部大会および第６５回電気関係永年従事者・功績者表彰式を挙行

大会風景

5月28日(月)大阪中之島の関電会館において、第8回支部大会を開催しました。藤洋作支部会長が議長を務め、①平成29年度事業報告及び決算②平成30年度事業計画及び予算③任期中における人事異動等による役員の変更の各議案が原案通り承認されました。大会には役員、会員約40名が出席、ご来賓として近畿経済産業局、市平電力・ガス事業課総括係長、中部近畿産業保安監督部近畿支部、内橋電力安全課長、宮本課長補佐総括係長にご出席いただきました。

式辞：藤洋作支部会長

支部大会に引き続いて、第65回電気関係永年従事者・功績者の表彰式が行われました。
藤支部会長は式辞の中で、受賞者に対し永年の功績を称えるとともに、「この25年余りを振り返るとエネルギー資源価格の変動や、温室効果ガス削減に向けた世界的な潮流、電力自由化など、電気関係事業を取り巻く情勢は、大きく変化を遂げるとともに、阪神・淡路大震災や東日本大震災といった、幾多の自然災害にも見舞われるなど、その道のりは決して平坦なものではなかった。そうした中でも、本日、ご列席の皆さまをはじめ、関西の電気関係事業に携われる皆さまには、電気の安全確保や、安全・安定供給の全うなどに努められ、関西地域の暮らしや産業活動を支え続けて頂きました。皆さまの長年にわたる電気関係事業へのご尽力や、これを通じた産業・社会の発展へのご貢献に対し、改めて、深く敬意と謝意の意を表する次第です」と感謝の意を表された。
更に電気関係事業においては、電力システム改革の進展に伴い、発電・小売りの市場競争が促進される一方、再生可能エネルギーの大量導入への対応を含む、安全・安定供給の確保や、パリ協定等を受けたエネルギーの低炭素化や省エネルギー等が、強く求められています。こうした社会的要請にお応えするためにも、Ｓ＋３Ｅの観点から、特定の電源等に過度に依存しない、原子力をはじめとする火力、再生可能エネルギーなど、バランスのとれたエネルギーミックスの実現が欠かせませんが、未だ道半ばです。
関西では、昨年来、原子力プラントが順次、待望の再稼働を遂げてきておりますが、今後とも安全・安定供給の実績を積み重ね、重要なベースロード電源としての役割を果たし続けるとともに、他の地域も含め、再稼働が一層進むことで、一日も早くエネルギーミックス実現されることを期待しています。また、原子力の発電に伴い発生する高レベル放射能廃棄物の最終処分の問題については、昨年７月の「科学的特性マップ」の公表を機に、対話活動を展開しておりますが、こうした取組み通じて、広く全国的に議論が深まりますことを心から願っています」と述べました。

表彰式では、近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 電源開発調整官 丸山力氏（近畿経済産業局長代理）、関西電力（株） 取締役副社長執行役員 香川次朗氏（関西電力株式会社社長の代理）をご来賓に迎え、祝辞をいただきました。
今回、表彰を受けられましたのは、電気関係永年従事者表彰（25年以上）724名と功績者表彰「発明・考案・改良（企業団体部門）」2件6名、「重大事故未然防止（企業団体部門）」2件7名、「発明・考案・改良（大学・高専・研究機関部門）」1件1名の方々で、各代表に藤支部会長から表彰状が贈られました。
受賞者を代表して、株式会社きんでん末吉隆氏が謝辞を述べられ、その後の懇親会では一般社団法人日本電気協会本部から出席した福田督会長が挨拶をいたしました。

企業・団体部門

＜発明・考案・改良＞
・「次期配電自動化光伝送路システムの開発」
　　　関西電力株式会社　電力流通事業本部　ネットワーク技術部門　ネットワーク高度化グループ　　小林　直樹氏（代表）　他１名

・「高圧５㎜電線用ワンタッチ式落線防止機材の開発」
　　　関西電力株式会社　姫路電力部　加古川ネットワーク技術センター　設備形成係長　　竹内　茂氏（代表）　他３名

＜重大事故未然防止＞
・「舞鶴発電所１号機　Ａ-主蒸気管サンプリング配管蒸気漏洩に伴う早期発見および処置対応について」
　　　関西電力株式会社　舞鶴発電所　発電室　　中城　有樹　氏

・「姫路第二発電所既設６号発電機 固定子冷却水温度制御弁動作不良への対応について」
　　　関西電力株式会社　姫路第二発電所　発電室　操作長　　吉井　秀明氏（代表）　他５名

大学・高専・研究機関部門

＜発明・考案・改良＞
・「高効率電磁界計算のための高速行列求解法に関する研究開発」
　　　京都大学　大学院工学研究科　電気工学専攻　講師　　美舩　健氏